ピッチング

野手がストラックアウトをやると失点しなくなる

清水直行

実はストラックアウトは防御力アップ効果もあります。

狙った場所に送球しやすくなるからですか?

清水直行

それもありますが、時間短縮効果が大きいです。
投げた球がチームメイトのグラブの収まるまでの時間が短くなると、アウトを取れる確率も向上して、点を取られない野球ができるようになります。

時間短縮効果とは?

結論から言うと、直線的な動きの送球ができるようになることです。
通常、野手の送球は距離にもよりますが山なりの軌道になりがちです。
山なりの軌道は直線的な軌道に比べて、ボールがチームメイトのグラブに到達するまでの時間が長くなります。
ボールの到達時間が長くなるほど、相手のランナーが塁に到達できる確率も上がっていきます。
逆に言うと、直線的で素早い送球ができるほど僅差でアウトを取れる確率が上がり、失点やピンチで焦る場面が少なくなります。

日本ハムファイターズの新庄監督も、野手に山なりの軌道ではなく直線的なボールを投げるように練習を繰り返しました。
つまり、プロ1軍レベルでも意識している人、できている人が少ないプレイです。
その分、身につけるハードルは高いのですが、少しでもできるようになると、守りが固くなって勝ち試合を作れるようになってきます。

Tipsベースにいるチームメイトやキャッチャーのグラブに投げるつもりでストラックアウトをプレイしてみます。
最初はストラック9をやってみてください。
ピッチャーのような直線的なボールで狙った場所にボールが行くようになり、パーフェクトを達成したら、高難易度のストラック16や、より速い球でパーフェクトを達成できるか試してみてください。
あとは、普段の練習でどのくらい長い距離を直線的な軌道で投げられるか、把握しておきましょう。

もちろん、普段の部活や所属チームの練習で直線的な送球を練習していき、ストラックアウトで成果を試すのもアリです。
ストラックアウトはプレイ後に記録が書かれた紙がプリントされます。
何ヶ月か記録を取り続けて、あなたのプレイがどのくらい向上したか確認していくと手ごたえ感じて、もっと楽しく野球ができるようになると思います。

清水直行

実力が近い相手との勝負は、ささいな事で勝ち負けが決まります。
ささいなプレイを磨くのはあまり面白くないかもしれませんが、ストラックアウトを使うことで少しでも楽しく上達できれば嬉しいです。

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